未経験だけど、今からプログラマーとしてフリーランスで稼いで行くことってできるの?

「ITの需要はこのまま伸びていくのか」「未経験でのプログラミング副業は可能なのか」「未経験でのプログラミング学習ってどうやればいいんだろうか」
近年IT業界の成長に合わせてプログラマーの仕事がますます注目されてきている中、
未経験からのプログラミング学習方法がいまいちわからない方や、今後フリーランスでプログラマーとして食べていけるのかといった疑問を持っている方が多いのではないでしょうか。

私もSEになる前は、未経験エンジニアが本当に稼いでいけるのか。
また、フリーランスや副業としてプログラミングで稼いでいる方が、どのような方法で稼いでいるのかなど、まったく知りませんでした。
今後未経験でもプログラミングを主軸としたフリーランスで食べていけるのかといった疑問について、結論から申し上げますと、
今から未経験でプログラマーのフリーランスで食べていくことは十分可能です!
それどころか、エンジニアの人手不足により、これからますますプログラマーの需要は高まっていきます。
今回は、未経験からフリーランスのプログラマーを目指す方向けに、IT業界の今後の成長から、未経験プログラマーがフリーランスとして稼いでいくにはどうしたらいいのかを、現役SEが徹底解説していきたいと思います。
この記事を最後まで読めば、IT業界でのフリーランスプログラマーの仕事内容から、未経験からプログラマーになるための方法まで知ることができますので、是非最後までお付き合いください!
・IT業界の現状
・フリーランスの需要が伸びていく理由
・プログラマーの仕事
・フリーランスになるためには
IT業界の人手不足の理由とは

私が現場でSEとして働いていく中で、どこの業界も共通して言えることとしては、「IT業界の人材不足」です。

IT業界の人材不足の原因としては大きく上の3つが影響していると考えられます。
その1:IT業界の急激な成長
近年IT業界の急激な進歩の影響で、ITへの需要が急激に増える一方で、IT人材の確保が間に合っていないといった現状にあります。

経済産業省が発表した今後のIT人材需要の変化に関しまして、2030年には約79万人の人手不足が懸念されています。

供給人材数に対して、人材数が年々減少していることが原因として挙げられます。
私の周りの会社でも、案件はたくさんあるのに人数が足りないせいですべての案件を受注できないという話もよく耳にします。
ではなぜ人材数が2030年につれて減少しているのでしょうか。
それは高齢化の影響が大きくかかわってきています。
その2:少子高齢化の影響

引用:みずほ情報総研株式会社 - IT 人材需給に関する調査 - 調査報告書
上記のグラフは、IT 人材の年齢分布の推移に関して、2030年になるにつれてどの年齢が第一線で活躍していくのかを現したグラフです。
グラフでもわかる通り、ITの需要に対して全体の人材不足が促進する一方で、IT業界での50歳~64歳までの人材が2010年の人数と比べて圧倒的に高くなっていることがわかります。
このように、少子高齢化によってIT技術の進歩に人材の供給が追い付いていかなくなるといった将来が見えてきます。
一方で、若い世代のIT人材の希少性がますます高まっていくという風にとらえることもできます。
その3:スキルの多角化
IT業界の急激な成長に合わせて、AIによる技術革新やビックデータの活用、従来のオンプレミスからクラウドへの変化など、様々な変化が起きています。
こういった変化に対応すべく、エンジニアとしてのスキルは多角化していき、それぞれのジャンルでの人材の需要が増えていきます。
また、新学習指導要領において、小学校では2020年度から、中学校では2021年度からプログラミング教育が必修化されました。
国の政策からしてみても、プログラミングの知識はIT業界の人材不足が進む中で、今後より一層重要視されていくことがわかります。

スキルの多角化により、ますますIT人材の需要は増えていきます。
今からプログラミングを始めることは全く遅くないということがわかりますよね。
ではIT業界の現状と将来性が見えてきたところで、なぜフリーランスがまだ稼いでいけるのかを現場の環境とともに説明していきます!
フリーランスの需要が伸びていく理由

フリーランスの需要が伸びていく理由は大きく分けて3つあります。
・そもそもプロパーの人数が足りていない。
・フリーランスエージェントの成長
・エンジニアスキルの低下
その1:そもそもプロパーの人数が足りていない
フリーランスの需要が今後も高まっていく理由として、プロパー(正社員)の人数が圧倒的に足りていないという理由があります。
IT人材の不足により、どの企業も人材確保を目的とした採用活動が激化している状況であり、企業によってはなかなかいい人材が確保できないといったことが増えてきています。
プロパーの人数が減少して、採用活動の激化が進むと、必然的に企業が目を止める場所はパートナー(フリーランス)となります。

私の会社ではほとんどのプロジェクトでパートナーの方と一緒にお仕事をしています。
その2:フリーランスエージェントの成長

上のグラフは、フリーランスエージェントの大手求人検索サイトが行った、フリーランエージェント市場規模調査のグラフです。
2019年にはフリーランスエージェント業界の市場規模は740億円、2020年には869億円、そして2022年には約1,280億円にまで達するとの予想を立てていました。
今後もさらにIT人材が不足することが懸念されているため、フリーランスエージョンと業界の市場規模もとどまることを知らないでしょう。

働き方改革による、リモートワークの導入もフリーランスが増えた理由と言えます。
未経験からでもまだまだ参入する余地は十分あることがわかりますよね。
その3:エンジニアスキルの低下
これは一般的にはあまり知られていませんが、IT業界の人材不足としてエンジニアスキルの低下も原因と言えるでしょう。
オンプレミスからクラウドへの変化など、IT業界もの急速な変化への対応を求められる中で、エンジニアに求められる質というものが上がってきています。
開発分野だと、使用される言語が変わってきたり、インフラ分野だとオンプレミスからクラウドに変化してきている影響により、クラウドの知識しかないエンジニアが増えてきていたりと、業界の中でのスキル低下も、フリーランスの需要が高まる理由だと言えます。

まだサーバ構築などのプロジェクトで、オンプレミスの知識を求められることは多いです。
フリーランスの需要が今度さらに高まっていくことが分かったうえで、では実際にプログラミングを使ったIT業界のフリーランスではどんな仕事があるのか見ていきましょう。
プログラマーの仕事

ここではプログラマーの仕事の種類から、実際に未経験者がプログラミングを活用したフリーランスで食べていくためにはどういったジャンルがおすすめなのかを解説していきます。
Webサイト制作

Webサイト制作とは、新規で企業のWebサイトを作成したり、既存のWebサイトを新しくしたりといった仕事です。
使用される言語は厳密にはプログラミング言語ではなくマークアップ言語と呼ばれるもので、ホームページを作成する際に使用されます。
未経験の方には特に人気のジャンルで、ほかの言語と比べて習得難易度が低く、未経験の方が独学で習得することも十分可能な言語です。
また、学習環境も用意しやすく、HTMLでコードを入力しブラウザ上で表示させるだけなので、難しい初期設定なども不要なのが人気の理由です。

私も学生時代にWeb制作を行っていましたが、言語難易度もそれほど高くなく、開発環境もノートパットとブラウザで完結するので、未経験から始めるにはもってこいの言語だと思います。
300〜400万円程度
Webアプリケーション開発

Webアプリケーション開発とは、プログラミング言語を使用して、ブラウザ上で利用するアプリケーションを開発する仕事です。
プログラミング言語によって得意不得意があり、開発するアプリケーションごとに使用する言語が変わってきます。
Webアプリケーション開発は、初心者には難易度が高く、独学で勉強すると挫折してしまう可能性が高いでしょう。
ですが、高単価な案件も多いため、Webアプリケーション開発を副業として行う場合は、プログラミングスクールなどを活用して学習することが大切です。
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300~500万円程度
Webライティング

Webライティングとは、Webに記載する記事の執筆をする仕事で、企業商品のレビューやニュース記事の執筆など、ライティングによって情報発信をしていく仕事です。
これといったプログラミング言語は使用しないですが、ブログを1から作成する際はHTMLやCSSと言った、マークアップ言語を使用することもあります。

ブログもWebライティングの一種です。
ブログを始める場合はライティングの他にSEOの知識なども必要になってきます。
Webライティングで収益を得ることができると執筆スキルが上がるため、他のビジネスにも活用することができます。
案件数は多いですが、未経験からだと案件の単価が低い場合が多いので、単価を上げていくためには数多くの案件をこなす必要があります。
~300万円
インフラエンジニア

業務内容としてはサーバ構築からシステムの保守・運用などの基盤を支える仕事で、言語というよりは、ネットワークやサーバなどのインフラ系の知識が求められます。
未経験からすると少しイメージがつかないところも多いですが、フリーランス案件だと、未経験からの保守・運用のプロジェクト募集などもあるため、比較的ねらい目のジャンルだと思います。
また、オンプレミスからクラウド化に変化してきたことにより、AWSやAzureといったクラウドの知識が求められるようになってきたため、インフラエンジニアの需要はさらに高まると予想されます。
400~700万円程度
未経験だとなにから始めればいい?

結論から言うと、未経験の場合はWebサイト制作かWebライティングから始めましょう。
なぜこの2つかというと、習得までの難易度が低いからです。
また、在宅の案件も多く、主婦やフリーランスになる前に副業として始める方にもハードルが低く、挫折しにくい点も未経験者におすすめの理由です。
フリーランスになるための勉強方法

では実際に未経験からフリーランスを目指すために必要なスキルを習得する具体的な方法について説明していきます。
主にフリーランスを目指すうえでの勉強方法として、以下の3つが挙げられます。
・オンライン学習サイトで学ぶ
・プログラミングスクールで学ぶ
その1:オンライン学習サイトで学ぶ
今やプログラミングは独学でも学べる時代になっています。
未経験からでも独学でプログラミングを学習できる、おすすめのオンライン学習サイトを2つほど紹介します。
・Progate
・ドットインストール
Progate

引用:Progate
Progateとは、初心者向けのプログラミング学習サイトのことで、15種類ものプログラミング言語を学ぶことができます。
言語ごとにコースが分かれており、自分の学びたいコースを選択して学習を進めることができます。
また、無料版も搭載されているため1度学習を進めてみて、そこで自分に合った言語を知るという活用方法もあります。
ドットインストール

引用:ドットインストール
ドットインストールもProgate同様、オンラインで学習できるプログラミング学習サイトのことで、無料版と有料版に分かれています。
基本的な部分は無料版で学べますが、もっと詳しく学習したい場合には有料会員になることもできます。
Progateに比べて、環境構築の必要があるため初心者にはやや難しい部分もありますが、学べるコース数が圧倒的に多かったり、動画形式の学習のため直感的に学ぶことができる点では魅力の1つだと言えます。

まずはProgateで学習を行い、基礎が固まったらドットインストールに取り組んでみるというのも1つの手です。
その2:プログラミングスクールで学ぶ(おススメ)
プログラミングスクールとは、プロのエンジニアや現役で活躍しているエンジニアの方が、現場で活躍するためのスキルを教えてくれるスクール形式の学習形態を指します。
プログラミングスキルはもちろんのこと、スクール卒業後の就職サポートや技術サポートが充実しているため、独学での勉強でありがちな「途中挫折」という心配がなくなることも最大のメリットと言えます。
プログラミングスクールの学習形式は大きく分けて「対面」と「オンライン」の2つがあり、各々に合った学習形式を選ぶことができます。

また、スクールによっては給付金制度を導入しているところもあるため、コストをあまりかけずにプログラミングを学習することも可能です。
\ おすすめのプログラミングスクールをご紹介! /

プログラミングスクールの選び方と、おすすめのプログラミングスクールはこちらの記事に詳しくまとめてありますので、ぜひご覧ください。
まとめ
いかがでしたでしょうか。
プログラマーの需要は今よりももっと高まってくることが予想されています。
フリーランスとして稼いでいくために、自分に合った学習方法でスキルを磨いていってはいかがでしょうか。