プログラミング

【現役SEが解説】プログラミング言語の難易度ランキング!需要が高い言語も紹介

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プログラミング言語ごとの習得難易度が知りたい!


今回はこのような内容に答えていきます。

この記事でわかること


・プログラミング言語ごとに難易度が違う理由

・プログラミング言語の難易度ランキング

・初心者におすすめのプログラミング言語



プログラミング言語ごとに難易度が違う理由



現時点で存在するプログラミング言語の数は全部で約1000個以上と言われており、その中でも一定数のユーザがいるプログラミング言語は約250個と言われています。

システムの開発などで使われる主流の言語はその中でも数十個程度です。


それぞれのプログラミング言語には習得難易度があり、これからプログラミングを勉強していく人は自分にあったプログラミング言語を選択する必要があります。


ではなぜプログラミング言語ごとに習得難易度が違うのでしょうか。


考えられる理由として以下のようなことが挙げられます。

プログラミング言語の難易度が違う理由


・機械向けの言語か人間向けの言語かの違い

・環境構築が必要か必要じゃないか

・構文の理解しやすさの違い



では1つずつ見ていきましょう。

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その1:機械向けの言語か人間向けの言語かの違い

プログラミング言語には、機械向けに作られた言語(コンパイラ言語)と人間向けに作られた言語(インタプリタ言語)の2つが存在します。


コンパイラ言語とは、人間が書いたプログラムをまとめて機械語に翻訳(コンパイル)し、処理を実行するため、機械向けに作られた言語と言えます。


一方インタプリタ言語とは、人間が書いたプログラムをコンピュータが実行する際に1行ずつ機械語に翻訳する言語であり、コンパイラ言語と比べて人間にわかりやすく作られた言語です。

その2:環境構築が必要か必要じゃないか

プログラミング学習を始める際に、環境構築をしなければならない言語と環境構築が必要のない言語が存在し、この環境構築の要否によっても難易度が変わってきます。


プログラミングの環境構築でつまずくところは、主にソフトウェア環境の部分で、言語を書くためのツールのインストールや設定などでエラーが発生してつまづくケースが多々あります。


また、環境構築用のツールが日本語に対応していないことも多く、説明文がすべて英語で書かれていることもあるため、初心者の方にとっては環境構築の要否でも難易度が変わってきてしまいます。

KOU
KOU

厳密にはプログラミング言語ではないですが、HTML/CSSなどはテキストツールとブラウザさえあればプログラミングを始めることができるため、このような言語は環境構築が必要ないと言えます。

その3:構文の理解しやすさの違い

プログラミング言語の習得難易度はこの構文の理解しやすさによっていちばん変わってきます。


プログラミング言語が海外で作られたのか日本で作られたのか、変数や条件の書き方、プログラム構成の見やすさなど、言語ごとの構文の特徴だったり、どんなシステムの開発に特化した言語なのかなどの違いもあるために、言語ごとに難易度が変わってきてしまいます。

KOU
KOU

言語の難易度が変わってくる理由がわかったところで、プログラミング言語を難易度別にみていきましょう!

プログラミング言語の難易度ランキング



主流なプログラミング言語の難易度ランキングを以下にまとめました。

プログラミング言語(習得しやすい順)難易度
PHP★☆☆☆☆
Ruby★★☆☆☆
JavaScript★★☆☆☆
Python★★☆☆☆
C#★★★☆☆
Go★★★☆☆
Swift★★★☆☆
SQL★★★★☆
Java★★★★☆
C言語★★★★☆
C++★★★★☆
R★★★★★

習得のしやすさは個人差もありますが、一般的に言われる言語ごとの取得難易度はこのようになります。


では1つずつ解説していきます。

PHP:難易度★



PHP(Hypertext Preprocessor)は、Web開発に広く使用されるプログラミング言語で、動的なウェブページやアプリケーションを簡単に作成することができます。

動的なウェブページとは、アクセスしたタイミングによって表示内容が変わるページのことです。


また、HTMLを記述したファイルの中に記述することができるため、環境構築も簡単で初心者の方にはおすすめの言語となっています。


また、PHPの求人数もかなり多く、WordpressにPHPが採用されていたり、Webサイトのサーバーサイドシェア率も依然として高かったりと、今後も需要のある言語と言えます。

Ruby:難易度★★



Rubyは「まつもとゆきひろ」さんという日本人の方が開発した国産のプログラミング言語であり、シンプルな構文で自然言語に近い表現ができるため、言語がとても読みやすいというのが特徴です。


また、Rubyには代表的なフレームワークとして「Ruby on Rails」があり、このフレームワークを使用することで、開発効率を向上させ、比較的簡単にウェブアプリケーションやAPIの構築を行うことができます。

KOU
KOU

RubyはWebアプリケーションだけでなく、スマホアプリ開発にも使用されています。


Rubyはフリーランスや在宅プログラマーに特に人気な言語で、個人でプログラマーとして生活していくうえでRubyの知識があれば、案件に困ることはかなり少なくなるでしょう。

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JavaScript:難易度★★



JavaScriptの特徴は何といっても、動きのあるWebサイトを作れるところで、画像のスライドショーやページを滑らかに遷移させるなど、ユーザの関心を引き付けるWebサイトを作成できます。


また、「Unity」と呼ばれるゲームエンジンの統合開発環境で使われる言語にJavaScriptが採用されており、Webサイト制作だけでなく、アプリ開発での需要も高まってきています。


現時点でのユーザ数も多いうえに、フロントエンドの作成でJavaScriptと競合する言語がないため、日本だけでなく世界中でのシェア率も高く、今後ますます需要が高まってくる言語だと言えます。

KOU
KOU

JavaScriptもPHPと同様、HTMLファイルの中に記述することができるため、環境構築も容易です。

Python:難易度★★



Pythonは構文が他の言語と比べて比較的わかりやすく、クラスの定義やオブジェクトの生成が簡潔で直感的なため、柔軟で再利用性の高いコードを書くことができるのが特徴です。


Webアプリケーション開発だけでなく、データ分析やAI(人工知能)開発にも使用される言語であり、今後ますます市場価値が上がってくる言語だと言えます。

引用:データサイエンティストの仕事の年収・時給・給料 AIエンジニアの仕事の年収・時給・給料



KOU
KOU

日本でもPythonエンジニアの需要は高まってきており、平均年収が高いのも特徴的です。

C#:難易度★★★



C#はC++とJavaのプログラミング言語を元に開発された言語であり、Javaの構文とよく似ているため、Javaが得意な方は習得しやすい言語と言えます。


また、C#はマイクロソフト生まれの言語であり、統合開発環境(IDE)の「Visual Studio」が開発サポートしてくれているため、GUIのアプリケーションを比較的簡単に作成することができます。

KOU
KOU

検索エンジンの「Bing」もC#で作られています。

Javaなどの有名な言語には劣りますが、C#もまだまだ求人数が多いため、需要の高い言語だと言えます。

Go:難易度★★★



GO言語は検索エンジンとして馴染み深いGoogleが開発したプログラミング言語であり、主にWebアプリケーション開発やロボット開発などに使われています。


Goの構文はJavaやC言語に似ており、どちらかを習得している人にとってGoは習得しやすい言語となるでしょう。


また、Goの需要に関して、米国の「HackerRank」社が行った2020年の「エンジニアが学びたいプログラミング言語ランキング」の調査では1位を獲得しているほど人気の高い言語だと言えます。

引用:米HackerRank社|2020 Developer Skills Report



KOU
KOU

メルカリやグノシーなどはGo言語で作られています。

Swift:難易度★★★



Swiftは主にiosアプリの開発に使われている言語で、Apple製品の需要が高まっている現代ではますます需要が高まっていく言語と言えます。


SwifはPlaygroundという機能があり、コードの実行をリアルタイムで確認することができるため、細かな修正をした後のアプリの挙動などもすぐに確認することができるのも特徴の一つです。

Swiftは高速な実行速度を持っており、低レベルの制御が可能な機能(ポインタ操作など)により、高性能なアプリケーションを開発することができます。


また、記載する内容が少なくコードがシンプルであるため、初心者の方にもおすすめなプログラミング言語です。

SQL:難易度★★★★



データベース管理システム(DBMS)との対話的なコミュニケーションに使用されるプログラミング言語で、データベースの管理を行う言語のため、主にインフラで使用されることが多いです。


SQLはデータベースの操作に特化した言語のため、アプリ開発には向いていませんが、データベースエンジニアを目指す方は必須の言語となります。


あらゆるデータ分析や蓄積されたデータの活用はどの企業でも日常的に行われており、今ではなくてはならないスキルの1つなため、データベースエンジニアを目指さない方でも、キャリアパスの幅を広げるという面でもSQLの取得はおすすめします。

KOU
KOU

pythonの際にも挙げたデータサイエンティストを目指す方にも、SQLは必須のスキルだと言えます。

Java:難易度★★★★



Javaはosに依存しないため、あらゆる環境で使用できる言語であり、その需要もかなり高いです。

引用:TIOBE Index



TIOBE INDEXが行った人気のあるプログラミング言語の調査によると、現時点でのJavaの人気度は3位であり、世界中で使われている言語だと言えます。


Javaは銀行や証券などの大きな企業のシステムでは特に利用されており、大規模開発に向いている言語です。


難易度自体はそれほど簡単ではないですが、多くのエンジニアが使っている言語ということもあり、学習環境がしっかりと整っているため、独学でも学びやすい言語になっています。

KOU
KOU

私も、専門学校自体に一番最初に学習したプログラミング言語がJavaでした。

最近ではAndroidのアプリ開発にもJavaが採用されてきており、今後もますます需要が伸びていく言語だと言えます。

C言語:難易度★★★★



C言語は1972年に開発された歴史あるプログラミング言語のひとつで、UNIXと呼ばれるコンピューターのOSを移植しやすくする目的で作られました。


実行速度が高速であり、汎用性が高くアプリケーション開発やゲーム開発などに使われたりなどという特徴があります。


しかし、C言語はほかのプログラミング言語に比べて習得難易度が高めなので、これからプログラミングを始める方は注意が必要です。

KOU
KOU

他の言語で自動的に実行される処理でも、C言語においてはコーディングが必要となったりと、C言語の習得が難しい理由はいくつかあります。


しかし、C言語もJava同様に人気のプログラミング言語の1つで、今後も需要は高まっていくでしょう。

C++:難易度★★★★



C++はC言語のいわば発展型のプログラミング言語で、C言語よりさらに効率のよいプログラミングを実現した言語です。


C++はJava同様に大規模開発に向いている言語で、他にもPython同様AI(人工知能)開発やロボット開発、ゲーム開発などにも使用されます。


また、最近よく耳にするIoT向けのシステムと相性が良くAI開発もできるということで、今後の需要もさらに高まっていくことでしょう。

IoTとは、世の中に存在する様々な物体(モノ)に通信機能を持たせ、インターネットに接続したり相互に通信したりする技術のこと。


KOU
KOU

C++エンジニアの年収は300〜1000万円と目指せる金額が幅広く、上流工程の経験もあれば更なるキャリアアップも可能になります。

R:難易度★★★★★



Rは統計領域に特化したプログラミング言語で、最近注目されているビッグデータ解析やデータ活用・分析などで注目されている言語です。


Rの汎用性は低く、あくまで統計計算用の言語であるため、Webアプリケーションなどの開発はできないですが、ビッグデータが注目されている中でRを使えるエンジニアはまだまだ少ないため、Rを習得しているエンジニアの希少価値はとても高いです。

KOU
KOU

習得は難しいですが、Rを使えるようになれば年収はPythonを上回るでしょう。

まだ案件数としては多くはないものの、今後の需要が上がっていく可能性の高い言語なため、今から取得するのもありでしょう。

初心者におすすめのプログラミング言語


結局初心者はどの言語から始めればいいの?



それぞれのプログラミング言語の特徴がわかったところで、初心者に一番おすすめなプログラミング言語を紹介したいと思います。


初心者に一番おすすめな言語はずばり、PHPとRubyです。


PHPとRubyを初心者の方におすすめする理由はやはり、習得難易度の低さと実用性にあります。


プログラミング学習は挫折がつきものです。いきなり難しい言語を学んでしまうと、すぐに挫折してしまいせっかくの学習が無駄になってしまいます。


そこで初心者の方に一番重視してほしいのがこの習得難易度の低さなのです。

KOU
KOU

私も最初に学んだ言語がJavaだったため、何を言っているのか一切わからず、何度も挫折した覚えがあります。(笑)


また、PHPとRubyは習得難易度が低いうえに求人数も多く、とても需要が高い言語なため、フリーランスとしてプログラミングで稼いでいこうと思っている方にもとてもおすすめな言語となっています。


是非これからプログラミングを始めようと思っている方は、PHPとRubyの習得を検討してみてください!


また、これらかプログラミングを学習していこうと思っている方におすすめなプログラミングスクールを以下の記事でまとめていますので、ぜひそちらも参考にしてみてください。

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まとめ

いかがでしたでしょうか。


プログラミング言語によって用途や習得難易度はそれぞれ変わってきます。


まずは自分が何を作りたいのか、何を学んでいきたいのかを考えながらプログラミング言語を選んでみてはいかがでしょうか。

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