
プログラミングの仕事はきついとよく聞くけど実際どうなの?
確かにプログラミングの仕事はシステム開発の楽しさややりがいがある反面、業務の複雑さや難しさ、また、プレッシャーの高さなど、きついと言われる理由が多々あります。
クライアントが絡むことが多い業種のため、人間関係のストレスだったり、スケジュールの急な変更による長時間の労働があったりと、IT業界ならではの苦労が多々あると思います。
IT業界の中でもインフラなのか開発なのかによっても作業工程は変わってきます。
この記事では、未経験の方向けにプログラミングの仕事がきついと言われる理由に焦点を当て、その原因や対処法について現役SEの立場から詳しく解説していきます。
プログラマーとして働く方にとってはもちろん、プログラミングに興味がある方にも役立つ情報を提供できるように心がけましたので、ぜひ最後までお読みください。
・プログラミングを使った仕事がつらいと言われる理由
・私が感じたSEとしての苦労
・プログラマーを目指すメリット
・プログラマーに向いている人
・未経験からプログラマーになるには?
プログラミングを使った仕事がつらいと言われる理由

IT業界と言ってもいろんな業種のプログラマーがいるため、つらいと感じる場面や仕事内容は人それぞれだと思いますが、どの業種のプログラミングを使った仕事にも共通して言えることを3つ挙げてみました。
・労働時間が長くなることが多い
・給与に満足できない
・常に勉強を続ける必要がある
プログラマーだったら少なくとも1つは当てはまるのではないでしょうか。
では、プログラミングの仕事を始める方に向けて1つずつ解説していきます。
その1:労働時間が長くなることが多い
これはIT業界あるあるで、プロジェクトの進捗度や納期の関係で、残業という形で労働時間が長くなってしまうことがあります。
開発系ではシステム開発のバグ対応や、クライアントからのシステムに関する追加要求、インフラではシステム監視を深夜まで行うプロジェクトなどがあり、どうしても労働時間が長くなってしまうプロジェクトは存在します。

監視対象のサーバがダウンした時は、復旧するまで帰れないということもありました(笑)
その2:給与に満足できない
プログラマーは技術に賃金が見合わないことが多々あります。
プログラマーの賃金が低いと言われる理由は様々ですが、アメリカのプログラマーと比べると日本のプログラマーの年収は半分程度ととても低くなっているのも理由の一つでしょう。
日本のエンジニアの平均年収が低いのは、非正規雇用社員が多いのも理由の1つとしてあります。
また、習得している言語ごとに稼げる額も変わってきて、賃金を上げるためには需要が高いプログラミング言語を習得する必要があります。

その3:常に勉強を続ける必要がある
IT技術は常に進化しています。
システムのアップデートや新しい言語の登場などによる技術の進化に対応していくためには、常に勉強を続けていく必要があります。
また、すべてのシステムが同じ言語で作られているわけではないため、プロジェクトを遂行するには自分の使える言語とプラスαの知識が求められることも多々あります。
多くの人が収入と割に合わないと感じるのは、仕事が忙しいうえに日々の勉強も続けていく必要があり、相当な労力を要するためです。

では次に、実際にSEとして現場で働いていく中で、私が苦労した点についてお伝えしえしていきます。
私が感じたSEとしての苦労

私が入社当初に感じた苦労は大きく分けて2つあります。
・常に新しい知識を取り入れていく必要がある
・知識を現場で生かせるレベルにもっていくまでに時間がかかる
その1:常に新しい知識を取り入れていく必要がある
前述と被ってしまう部分もありますが、やはり現場で業務を行っていくためには、新しい知識の習得が必要不可欠になってきます。

私も入社当初と変わらず、今でも日々アップデートされるシステムの勉強を欠かさず行っています。
クラウドが主流になってきたり、AIの登場で使用される言語が変わってきたりなど、IT業界で働くうえで、日々の技術進化に対応していくためには、一生勉強をしていくという覚悟も必要になってきます。
その2:知識を現場で生かせるレベルにもっていくまでに時間がかかる
私はITの専門学校を卒業したため、ある程度の知識は持っているつもりでこの業界に参入したのですが、学んだ知識をそのまま現場で生かせたかと言われれば、答えはNoです。
もちろん基礎知識の習得は必要不可欠ですが、現場で活躍できるエンジニアになるには、日々の学習とと現場経験を両立させることが重要です。
学んだ知識を現場で生かせて初めて、スキルの習得につながります。

最初は通用しなくて当然です。現場での経験を活かして、自分のペースでしっかりとスキルを落とし込んでいくことが大切です。
プログラマーを目指すのはやめるべき?

ここまでプログラミングの仕事での課題点や苦労をお伝えしてきましたが、苦労以上にプログラマーとして働くメリットはたくさんあります。
むしろプログラマーの需要は今まで以上に上がっていくことが予想されます!
というのも、プログラミングを使った仕事はとても将来性があるからです。
詳しくは以下の記事で解説していますが、IT技術の進化が進む一方でIT人材の不足が問題視されているため、ますますプログラマーの仕事は増えていきます。


ではここから、プログラマーの今後の需要増加を踏まえて、プログラマーを目指すメリットを詳しく解説します。
プログラマーを目指すメリット

プログラマーを目指す最大のメリットは大きく分けて3つあります。
・仕事に困らない
・選択肢が広がる
・自分の知識がそのまま商品になるため、やりがいを感じる
その1:仕事に困らない
プログラマーを目指すうえでの一番のメリットとして、仕事に困らなくなることが挙げられます。
一時期緊急事態宣言による求人数の減少の影響で、2019年12月の4.7倍をピークに2020年4月には2.4倍まで下がりましたが、オンラインによる採用活動の体制が整ってきていることもあり、今後さらにIT業界の求人が増えていくことが予想されます。
人材不足の影響もあり、IT転職に特化した求人サイトもかなり増えてきています。
また、typeが発表した「求人サイト5社合算 職種別求人数割合」によると、ITエンジニアの求人数は土木設計、建築設備設計の求人数に次いで高いことがわかっています。

引用:【2021年3月】ITエンジニア採用のための最新動向情報!新規求人倍率・転職者の応募状況まとめ
その2:選択肢が広がる
プログラミングスキルがあれば、パソコン1台あればシステム開発を行えるため、働き方の選択肢が広がります。
最近では正規雇用の他に、働き方改革の影響でリモートワークやフリーランスという働き方が増えてきました。
また、IT技術はいろんなところで使われているため、IT業界以外に転職する際にもエンジニア枠としての採用を行っている業種も増えてきています。

私の友人から、IT業界とは関係ない企業に転職する際に、IPAが行っているデジタル人材のための国家資格を持っているゆえに、優遇されたというケースも聞いたことがあります。
在宅プログラマーを目指す方は、以下の記事も参考にしてみてください。

(在宅プログラマーのメリット・デメリットも解説)
その3:自分の知識がそのまま商品になるため、やりがいを感じる
自分の作ったシステムが商品化しクライアントに使ってもらえる時には、プログラミングの仕事にとてもやりがいを感じることができます。
それと同時にプログラマーとしての自分の成長を感じることができるため、大変だからこそシステムを完成させたときのやりがいというのはとても大きいと感じるでしょう。

私はクライアントに感謝された時が一番この仕事のやりがいを感じることができました。
プログラマーに向いている人

プログラマーを目指すメリットがわかったところで、次に実際どういった人がプログラマーに向いているのかを解説していきます。
・向上心が高い人
・スキルで勝負したい人
・協調性がある人
その1:向上心が高い人
プログラミングを使った仕事を続けていくためには、日々の成長が必要不可欠です。
そのため、自分の成長に喜びを感じ、少しの困難なら構わず乗り越えられるくらいの精神の持ち主はやはりプログラマーに向いています。
チャレンジ精神を大切に、日々新しい技術を取り入れていきましょう。
その2:スキルで勝負したい人
IT業界はやはりスキルがものを言う世界です。
スキルが高い人ほど、業界での希少価値は上がってくるので、若いうちからスキルで勝負して収入を上げたいと思っている方はとても向いている業種だと言えます。
スキルの差によっても、プロジェクトごとの立ち位置は大きく変わってくるため、より重要な部分を任してもらえるようになってきます。
その3:協調性がある人
システム開発は、工程ごとにそれぞれ仕事が分かれており1人で遂行できるプロジェクトはほとんどありません。
そのため、スキル以外にもチームとしての協調性がとても大切になってきます。
IT業界ではスキルの他に、コミュニケーション能力がとても重要視されます。
逆に言えば、スキルとコミュニケーション能力の両方が備わっている人材はとても需要があります。
プロジェクトメンバーとのコミュニケーションを大切にし、仕事を遂行していきましょう。
未経験からプログラマーになるには?

未経験からプログラマーを目指すおすすめの方法を2つ紹介します。
・転職エージェントを活用する
・プログラミングスクールを活用する
転職エージェントを活用する

未経験からいきなり転職エージェントを活用しても、求人がないんじゃないの?
ほとんどの人がこのような考えをお持ちだと思います。
ですが、IT転職に特化した転職エージェントでは未経験からのIT転職求人を多数取り扱ってるところがあります。
おススメの求人サイトは以下のサイトで紹介してますので、ぜひ参考にしてみてください。

【結論:きつくないです】
プログラミングスクールを活用する
もう1つ、プログラミングスクールを活用するという方法があります。

プログラミングスクールってプログラミングを教えてもらう場所じゃないの?
プログラミングスクールの本来の目的はそうなのですが、プログラミングスクールの多くが転職保証制度を導入しており、未経験からプログラミングスキルを身に着けたうえに転職までサポートしてくれるという、これからプログラマーを目指す方にとってはありがたい制度があります。
以下の記事で、未経験の方向けにおすすめのプログラミングスクールを紹介していますので、興味のある方はぜひこちらをご覧いただければと思います。

まとめ
いかがでしたでしょうか。
今回は現役エンジニア目線で、プログラマーの仕事の現状というものをお伝えしていきました。
当記事がこれからプログラマーを目指す方の支えになれればとおもいます。
自分に合った働き方をぜひとも探してみてはいかがでしょうか。